轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

りょうきのはて

猟奇の果

江戸川 乱歩

前篇 猟奇の果、後篇 白蝙蝠「文藝倶楽部」博文館、1930(昭和5)年1月~12月<br>「猟奇の果」もうひとつの結末「猟奇の果」日正書房、1946(昭和21)年12月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 134,971 字 · 270 页

青空文庫

フン、例の片腕事件だ。何かあるかも知れんね。明智さん」

「その人、知っているの?」

「ウン、面識はある。親しい程ではないんだが。一度逢って見よう」

「じゃ、僕は遠慮しようか」

「イヤ、イヤ、却っていてくれる方がいいよ。又、君の智慧を借りることがないとも限らぬ。ハハハハ」

とこれは鬼警部のてれ隠しである。彼は明智小五郎を畏敬しながらも、刑事上りの老練家として、素人探偵の助力をたよることを、日頃から、いささか不面目に感じているのだ。

やがて巡査の案内で読者諸君に馴染の品川四郎が這入って来た。さも科学屋さんらしく、黒の上衣に縞のズボンの固くるしい服装だ。一応挨拶がすむと、彼は早速用件にとりかかった。

「実は行方不明の女があるのです。もう五日程になります。イヤ、女ばかりではありません、その婦人の亭主も、女よりも一日二日早く、どこかへ姿を消してしまったのです。青木愛之助といって私の友人なのですが、今朝の新聞を見るまでは、大したこととも思っていませんでした。青木という男はひどく気まぐれで、それに本宅は名古屋だものですから、黙って帰ってしまったのかも知れない位に考えて、実はまだ警察へもお届けしていない始末です。