轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
03 下巻
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 226,715 字 · 431 页
見たと、帰って来てからそんな話をした。そして、兄さんには会わなかったが、姉さんも雪子ちゃんも至って機嫌よくしていた、雪子ちゃんがアイスクリームを作ってくれると云って台所に出張っていた間、暫く姉さんとも話したけれども、先日の見合いのことは全然話題に上らないでしまった、僕は実は、その後菅野の未亡人から、どうして雪子ちゃんが先方の気に入らなかったのか、ほんとうの事情を本家へ知らして来ていはしまいかと思ったのだが、何もそんなことは云って来なかったのか、来たのを隠しているのであるか、孰方だか分らないが成るべく姉さんはあのことに触れたがらない風に見えた、姉さんはそんなことよりも、今年はお母ちゃんの二十三年なので、再来月は皆で大阪へ行かなければならないと、頻りにそのことを話していたが、雪子ちゃんが案じた程でもなく機嫌よくしていたのは、多分その時に又関西へ来られることを当て込んでいるからなのであろう、などと云った。
姉は、母の祥月命日は九月二十五日のところを一日繰り上げて、廿四日の日曜日に善慶寺で法事をすることにした、従って辰雄と私は土曜日に下阪しなければならないが、六人の子供を皆連れて行くのは厄介であるし、誰々を連れて行ったらよいか、総領の輝雄の外は、学校のある子は置いて行くとして、正雄と梅子だけは同伴しなければなるまい