轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ようちゅう

妖虫

江戸川 乱歩

「キング」大日本雄弁会講談社、1933(昭和8)年12月~1934(昭和9)年10月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 120,290 字 · 239 页

青空文庫

それから、その猫をどこへやったと思うね。ハハハハハハ、やっと気がついたか。その通りじゃ。品子さんを天井裏から助け降したあとへ、身代りとして転がして置いたのじゃよ。だから、この血は人間の血じゃない。猫の血じゃ。猫めダンビラで以てスッポリと首を斬られていることじゃろうて。可哀相ではあったが、人の命には換えられん。猫めも御主人の品子さんの身代りに立って、満足に思っとるかも知れんからなあ」

アア、そうだったのか。三笠探偵が最初相川守と別室で話をした時、誰にも知らせず二階へ上って、品子さんの部屋を見に行ったが、その時既に、広間の天井裏の秘密を感づいていて、品子さんを助け降し、身代りの猫を置いて来たのに違いない。探偵のパンツの膝がひどく汚れていたのは、その為であったのだ。

「さい前、午後三時云々の予告状を見た時に、わしは品子さんが、この邸内のどこかに隠されているに違いないと睨んだ。でなければ、『諸君の目の前で』という文句が意味を為さないではないか。では、どこに隠されているか。下な筈はない。偽刑事達が人目にかからぬ様に仕事が出来たのは二階丈けじゃからね。そこでわしは二階中を見廻った。