轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

みやもとむさし

宮本武蔵(七)

吉川 英治

吉川英治『宮本武蔵(七)』。同一底本的分册已合并为一书。收入:宮本武蔵、宮本武蔵。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 350,912 字 · 702 页

青空文庫

眠りと現の境で、権之助は、光悦の言葉を脳裡にくりかえし、建武、正平のむかしを思い、また、現在の世へ思い到って、

(応仁の乱れから、室町幕府のくずれ、信長の統業、秀吉の出現と時勢は移り、――そしてその秀吉の亡い今は、関東大坂のふたつが、次の覇権を繞って、あしたも知れぬ風雲を孕んでいるが――憶えば、世の中は、建武、正平のむかしと、どれほどな相違があろう)

そう考えるのだった。

(北条、足利の徒が、国家の大本をかきみだした最も厭むべき時代には、半面にまた、楠氏一族のような、また諸国の尊王武族のような、真の日本武士があらわれたが――今は――今の武門は――また武士道は?)

これでいいのか。

民心は、天下の司権が、信長、秀吉、家康とあわただしく、争奪されるのをながめているまに、まことの主上の在わすをすら、いつか思わぬようになり、民の帰一というものが、総じて、はぐれているような。

武士道も、町人道も、百姓道も――すべてが武家の覇権のためにあって、天皇の大みたからである臣民の本分を、見失って来ているような。

気がつくと、彼は、

(社会は賑わしくなり、個々の生活は活溌になって来たろうが、この国の根本のものは、建武、正平の頃から、大してよくなって来てはいないのだ。