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ふくいんさつじんじけん
復員殺人事件
「座談 第三巻第六号~第七号、第四巻第一号~第三号」1949(昭和24)年8月1日~9月1日、1950(昭和25)年1月1日~3月1日(未完)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 96,621 字 · 195 页
しかし、こういう仕掛けは案外捕物帖の世界かも知れません。これを科学的だと思う方がどうかしていますよ。ハッキリ跡を残すことになるんですからな。これを物質不滅の原則と云いますよ。アハハ」
「何か方法を用いたら、三四百米、放り投げることができないかい」
「それも考えられますが、角度の問題ですよ。ごらんの通り、塀がバカ高くて、おまけに家のすぐ外にバカ大きな喬木の原始林があるんですから、角度が限定されています。上へ投げたんじゃ、いくらも飛びませんし、飛ぶ方向に投げれば、塀か木にぶつかって、下へ落ちます。うまいぐあいに木の梢にとまっていると、コトなんですがね。しかし、方法を用いてピストルを処理した場合はピストルの処理よりも、処理した道具の処理の方が、どれぐらいヤッカイだか知れませんや。探偵小説というものは、こういうカンジンな損得の勘定を忘れているから現実的に又特に心理的にゼロなんです」
「利巧な犯人なら、まず、この邸宅なら、どこへ隠すだろう?」
「ボクよりも利巧な犯人なら、もう、ダメですよ。まアしかし、常識的に、僕の探した順序でしょう。第一に、水。ここは山のテッペンに孤立した邸宅です。