轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

にほんばし

日本橋

泉 鏡花

「日本橋」千章館、1914(大正3)年9月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 88,697 字 · 177 页

青空文庫

けれどもね……何に就いたって、あし掛七年の間、ただ一度も、気障な、可厭らしい、そんな事を、言出せそうな機会と云っては一度も無かった。

いつも、座敷の服装で、きちんと芸者と云う鎧を着ているのから見れば、羽織で櫛巻だけに、客に取っては馴れ易い。覚悟は有ったし、サの字の謎。……

実は、と目を瞑って切掛けたが、からッきし二の太刀が続きません。酌をして下さい、と一口に飲んでまた飲んだ飲んだ。もう一つ、もう一つ酌いで欲しい、また、と立続けに引掛けても、千万無量の思が、まるで、早鐘のごとくになって、ドキドキと胸へ撞上げるから、酒なざどこへ消えるやら。

口も濡れないどころか舌が乾く。……また、清葉が何にも言わずに、あんなに煽切るのも道理だ、と断念めたらしく見えて、黙って酌ぐんだよ。

ああ、酔った。」

と袖を擦並べたお孝の肩に、頭を支たそうに頽然となる。のをお孝が向うへ、片手で邪慳らしく、トンと突戻した、と思うと、その手を直ぐに、葛木の膝へ。敷いて重ねた腕枕に、ころりと横になって、爪先をすっと流す、と靡いた腰へ、男の寝々衣の裾を曳いて、半ばを掛けた。……

「肝心な処、それから。