轻松读懂日语经典作品
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あんこくせい
暗黒星
江戸川 乱歩
「講談倶楽部」1939(昭和14)年1月号~12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 94,000 字 · 188 页
そして、とうとう突かれたのです。でも、あいつの狙いが狂ったのか、僕が顔をそむけたためか、幸い、眼球を傷つけられないですみましたが、僕が『アッ』と声を立てて眼をおさえたものですから、目的を達したと思ったのでしょうね、しわがれ声で、さも嬉しそうに、ウフウフ笑いながら、今度はとどめを刺すように、胸をついてきたのです。僕は眼をふさいでいたので、何がなんだかわかりませんでしたが、胸にはげしい痛みを感じると、ああ、もうだめだと思いました。そして、そのまま気を失ってしまったのです」
語り終って、一郎は疲れたようにグッタリと眼をふさいだ。繃帯のあいだから見えている半面が、発熱のためにポッと赤らんで、閉じた眼の長い睫毛がかすかに震えている。
明智探偵はその美しい顔に、じっと眼を注いでいた。何かしら吸い込まれるように、瞬きもせず見つめていた。
北森氏も腕組みしたまま物を言わなかった。こいつは難事件だぞと言わぬばかりに、唇を噛んで瞑目していた。
「明智先生、僕の予感が当たったのです。あれはたしかに前兆だったのです。あいつはやっぱり私の眼を狙いました。右の眼を狙いました。