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うんせききこう
柳宗悦 民藝紀行
柳 宗悦
柳宗悦『柳宗悦 民藝紀行』。同一底本的分册已合并为一书。收入:雲石紀行、沖縄の思い出、思い出す職人、樺細工の道、北九州の窯、現在の日本民窯、小鹿田窯への懸念、全羅紀行、台湾の民芸について、多々良の雑器、地方の民芸、苗代川の黒物、日田の皿山、北支の民芸(放送講演)、益子の絵土瓶、蓑のこと、野州の石屋根、陸中雑記。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 133,050 字 · 276 页
受取証には秋田市保戸野表鉄砲町伊勢谷運吉と記してあった。
展覧会に集った吾々の友達は皆、これらの品々を非常に悦んだ。私は知らない人々に売られてゆくのを惜んで、民藝館のためにまず幾つかを買い求めた。追注文はかなりの数に及んだ。リーチもその一人だった。リーチの考案になった書斎の火鉢には、特にその五徳を入れていたのを覚えている。英国で展覧すべき品々の中にもそれらのものは加っていた。私たちは再度督促し追注文を急いだ。だが一通の手紙が届いた。あれから病気で作れないでいるが、まもなく直ると思うから、もう少し待ってくれとの意味が乱れた文字で記してあった。だがそれぎりだった。会も終ったので私たちも催促の手紙を出さずにしまった。だが品物を見る毎に妙に彼の病気のことが思い出された。もう直った頃だろう、また何か作ってもらおう。そう思いながら私も長らく筆不精に過ぎた。
一年は経った。私は河井と二人で計らずも奥羽の旅に出ることになった。山形、岩手、青森と廻り秋田へと道を取った。私はその店を訪ねる日が、再び来たことを悦んだ。河井も品物のことはよく覚えている。それは十一月四日の朝早くだった。