轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

きゅうこんさんじゅうし

求婚三銃士

佐々木 邦

「講談倶樂部」大日本雄辯會講談社、1934(昭和9)年10月~1935(昭和10)年12月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 162,326 字 · 330 页

青空文庫

と安達君が言った。

「然うだよ。二人が元だ」と吉川君が応じた。

「入学試験の時からだもの。僕の隣りに坐っていて、時々僕の答案を覗く奴があったんだ」

「嘘をつけ」

「ハッハヽヽヽ」

「君こそ覗いたよ。ナイフを貸せと言って」

「あれが口のきゝ始めだったろう」

「そのくせ帰りに電車で一緒になっても、知らん顔をしていたぜ」

「僕が下りたら、君も下りた。僕について来るから、変な奴だと思った」

「その次の日も同じ電車だったね」

「うむ。それで此奴は矢っ張りこの辺の人間ってことが分ったんだ。しかし郷里を出る時、断られて来たから、ウッカリ交際する気にはなれなかった」

「此方は君なんか眼中になかったんだ。ポッと出に相違ないと思った。腰に手拭を下げていたぜ」

「参ったな、これは」

「発表の日に又会ったね。君が僕にお芽出度うと言ったから、僕も敬意を表してやったのさ」

「君も狸ですかって、君が訊いた。僕は分らなかった。狸穴に住んでいるんですかって、君が訊き直した。成程、これは洒落だと思った」

「そこがポッと出さ」

「そのポッと出って言葉も君から習ったんだ。北海道からポッと出て来たんだって。碌なことは教えない奴だ」