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りょうきのはて

猟奇の果

江戸川 乱歩

前篇 猟奇の果、後篇 白蝙蝠「文藝倶楽部」博文館、1930(昭和5)年1月~12月<br>「猟奇の果」もうひとつの結末「猟奇の果」日正書房、1946(昭和21)年12月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 134,971 字 · 270 页

青空文庫

内相        水野広忠  ……………………………5

警視総監      赤松紋太郎 ……………………………3

警保局長      糸崎安之助 ……………………………6

岩淵紡績社長    宮崎常右衛門……………………………1

素人探偵      明智小五郎 ……………………………2

(作者申す、右の外十数名の顕官、富豪、最高爵位の人々、元老※(始め二重括弧、1-2-54)明智丈けは例外の素寒貧※(終わり二重括弧、1-2-55)などの名前が列記してあったのだけれど、管々しければ凡て略し、名前の下に番号の打ってある六名丈けを記すに止めた、読者察せよ)

「こりゃ何だ。馬鹿馬鹿しい。高名者番附けじゃないか。つまらないいたずら書きをしたもんだ。元老、内閣諸公を初め、えらい人は洩らさず並べてある。だが、この人選は一寸うまく出来ているね」

「うまい、実にうまい。俺が考えたって、これ以上には選べないね。ピッタリ的にあたっている。それにしても明智小五郎は変だね。先生盗まれる様なものを持っているのだろうか」

「ハハハハ、お笑い草だ。じゃ早くこの家へ知らせてやろうよ」

写真部員が紙切れを捨てようとするのを、もう一人の記者が慌てて止めた。