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がいとうからみたしんとうきょうのりめん

街頭から見た新東京の裏面

杉山 萠円

「九州日報」1924(大正13)年10~12月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 89,546 字 · 178 页

青空文庫

だとしても、或は又すべての魂胆の策源地を後藤新平側だとしても、どっちにしてもわけのわからないところが出来て来る。

それかといって、全然芝居でない白真剣の立ち廻りだとしたら、いよいよ奇妙奇天烈で、狐や狸や貉の類が乗せっこのバカシックラをしているのを、遠くから見ているようなわけになってしまう。

これを要するに、記者がこれまで一生懸命に説明したことは、トドのつまり何のことやらわけのわからぬ事を、自分でもわからないままに述べ立てたわけになる。まことに申し訳ない次第であるが、これは決して読者を馬鹿にしているのでもなければ、記者の頭がわるいのでもない。

すべて政界の出来事の表面がトンチンカンに見える時、その裡面に卑怯な真相が横たわっていることは、誰でも感付くことである。

東京市政界の裡面に、何者か知らず大きな卑怯な事実が動き流れていることは、その表面の矛盾の大きさでもあらかた推測される。その卑怯な事実を支配している連中は、その矛盾を塗りつぶすためには……そこから市井の内幕を見すかされないために、いろんな形式や、相談や、挨拶や、宣言や、発表や何かでその間を埋めてしまった。