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がいとうからみたしんとうきょうのりめん
街頭から見た新東京の裏面
杉山 萠円
「九州日報」1924(大正13)年10~12月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 89,546 字 · 178 页
醜業不許可と実際
それを記者は十四日頃やっと気が付きながら、流石東京と舌を捲いて感心した。その感銘は一年後の東京市の道路工事を見て、すっかり引っくりかえされてしまった。これも、東京市政裡面のダラシなさを暗示する、一つの太き材料ではあるまいか。
醜業不許可と実際
今から十何年前、東京市に初めて都市計画に関する課が出来た当時の事、そこの、公園に関する図を引く腰弁に、松戸の園芸学校の卒業生が居た。今の荒川公園なぞはその男が図を引いたのであるが、その男が、浅草公園の第六区の道路を広めないと衛生上悪いというので、今は無くなった十二階下真正面に通ずる道路の両側、活動館や見世物が行列しているところを実地に調査して帰って見ると、彼の下宿に黄白を詰めた菓子箱が山積みしていた。
流石の彼もその早いのに仰天したが、ここぞ一生の思い出というので、その菓子箱を悉くたたき帰して先ず溜飲を下げた。
それから鉛筆をとって、十幾つの見世物館の軒先から一間ばかりうしろの方に定木を当てると、ズーと太い線を引いた。
「それが今の活動写真小舎の軒並みさ。おれはそのあとですぐに辞表をタタキ付けて九州に来たが、あとで聞くと、間もなくおれの課長も首をチョン切られたそうだ。