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がいとうからみたしんとうきょうのりめん

街頭から見た新東京の裏面

杉山 萠円

「九州日報」1924(大正13)年10~12月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 89,546 字 · 178 页

青空文庫

最高級の文明人

青白い江戸ッ子を尊敬してもらいたくない。そうして日本のブル思想と偽もののプロ思想を全滅さして、すべてを赤ゲット化してもらいたい。

……おれは江戸ッ子に生れた御蔭で、これだけのことがわかった。実は江戸ッ子の生れ損ないかも知れぬが……」

と彼は淋しく笑った。記者もうなずいて一所に笑った。

彼も記者と同じようにペンを荷いだ職人で、都会カブレをしなければ飯の喰えない人種である……赤ゲットを尊敬は出来るが、自身赤ゲットになることは容易な事業でない……寧ろ自分の生活の無意義を呪うあまり、こんな議論に落ちて来た事を互によく自覚していたからである。

彼はこの新しい日本赤化主義について、まだいろんな事を云った。レーニンの執権政治だの、トルストイのブル思想だのと、記者が耳には初耳のことばかりであったが、要するに江戸ッ子の罵倒論でここには略する。唯、記者の「江戸ッ子衰亡」の観察が、田舎者たる記者の頭から出たものでなく、彼等江戸ッ子からヒントを得たものであることを証明するために、この一節を書き加えたのである。

最高級の文明人

ところでそれはいいとして、今度の上京の序に、そんな「江戸ッ子衰亡論者」