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がいとうからみたしんとうきょうのりめん
街頭から見た新東京の裏面
杉山 萠円
「九州日報」1924(大正13)年10~12月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 89,546 字 · 178 页
この半分東京化した地方人の大多数に、従来から東京に居た人間の種類を加えて見ると、現在の東京にはどんな人間が居るかという事があらかたわかる。
いの一番の筆頭は華族様、富豪なぞいう御方々で、東京では勿論の事、日本でも上流のパリパリ。汽車なら無論白切符か特等車で、自動車なら紋章入り、一台以上の格である。人数は無論震災前とあまり変らぬ。又無暗にかわっては大変である。
第二は知識階級を中心とした江戸ッ子と非江戸ッ子で、切符なら青赤混合というところ。自動車ならば無論持たず、プロ意識の最強烈な中流の種族である。
この非江戸ッ子の中に学生と腰弁がいる。学生の方は家族同伴が些ない事と、東京の復興に直接努力をしない事を特徴としている。その代り最新式の気分を真先かけて高潮させる役目は、いつものがさずに受け持っている。腰弁の方は家族同伴でやって来た新分子が多い。しかも学生と違って、直接復興事業に携わっているのが半数以上と想像される。
次は純赤切符(といっても小学卒業内外)階級の江戸ッ子と非江戸ッ子である。その中で後の連中には、各種の車掌や運転手(巡査級もこの中に入れていいかどうかは考慮中である)なぞいう壮年青年の男、又は若い女が多い。