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がいとうからみたしんとうきょうのりめん
街頭から見た新東京の裏面
杉山 萠円
「九州日報」1924(大正13)年10~12月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 89,546 字 · 178 页
東京の市会議員は多少に拘らずこれがたべたいにちがいはない。この際、市長に自治制のうま味を知っている市長が居れば、市会議員はかなり遠慮なくこれを頂戴することが出来るのである。
話は前にもどって、永田市長が去ったあと、市長の事務管掌として堀切という若いお役人が来た。その人は、中村是公さんが市長にきまるとすぐに、市長事務管掌としての感想を新聞に発表した。その趣意をかいつまんで云うと、
「東京の市政はこのままにしておくとすっかり堕落し切ってしまう。第一、今のような市会議員を選挙した市民がわるい。第二には、市長の権利が薄くて、市の下っ端の役人と市会議員とが、勝手に話し合って仕事をするような事がある。これをすべて、市長の承認を経なければ出来ないようにしたならば、市政はもっとよくなるであろう」云々。
これは手早く云えば市会議員の不正公表で、或る新聞は、
「東京市もたまには腰弁を雇って意見や指導を仰ぐ必要がある」
と書いていた。
記者は後藤、中村、永田、大道諸氏と私的に会った事が何ベンもあるので、その性格や何かもかなり知っている。これに反して堀切という人は全く知らない人であるが、この意見には賛成である。