輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
なんごくたいへいき
南国太平記
直木 三十五
線上閱讀直木 三十五《南国太平記(なんごくたいへいき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 493,291 字 · 991 頁
そして、到底、女二人の智慧ぐらいで対手のできる人でないかもしれぬと考えた。
「――気が早いから、万一の時に困るで――何うじゃ、対手は、歴とした町人じゃ。この調所が太鼓判を押す。名を明かしてもよい。存じておろう、浜村孫兵衛。わしが、大阪町人からの借財を二百五十年年賦ということにしたのは、この浜村の智慧を借りたのじゃが、それが訴訟になってのう。浜村め、気の毒に敗訴して、大阪所払い、只今、泉州堺におるが、その倅の嫁を、わしに頼んでおる。二百石、三百石の侍より、町人の方がよいぞ。ここへ世話をしてやろう。一口にお前ら町人と蔑むが、国の軽輩、紙漉武士等に、却って天晴れな人物がおるように、町人の方が、近頃は武士よりもえらい。わしも、何れ程、町人から学文したか判らん。浜村へ世話をしてやろう。このくらいの別嬪なら喜ぶであろう。なかなかあでやかじゃ。裁許掛見習などを勤めて、四角張って、調伏の、陰謀のと、猫の額みたいなことに騒いでいる奴の娘にしては、出来すぎじゃ。ゆっくり、長屋で休憩して、よく考えてみるがよい。これからは、町人の世の中――」
と、云って、立上って
「町人の世の中じゃぞ――今、長屋へ案内させる」