輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
みみずのたわこと
みみずのたはこと
徳冨 健次郎
線上閱讀徳冨 健次郎《みみずのたはこと(みみずのたわこと)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 265,437 字 · 530 頁
折よく白が来た。かみさんは、これですか、と少し案外の顔をした。然し新参者の弱身で、感情を傷わぬ為兎に角軍鶏の代壱円何十銭の冤罪費を払った。彼は斯様な出金を東京税と名づけた。彼等はしば/\東京税を払うた。
白の頭上には何時となく呪咀の雲がかゝった。黒が死んで、意志の弱い白はまた例の性悪の天狗犬と交る様になった。天狗犬に嗾されて、色々の悪戯も覚えた。多くの犬と共に、近在の豚小屋を襲うと云う評判も伝えられた。遅鈍な白は、豚小屋襲撃引揚げの際逃げおくれて、其着物の著しい為に認められたのかも知れなかった。其内村の収入役の家で、係蹄にかけて豚とりに来た犬を捕ったら、其れは黒い犬だったそうで、さし当り白の冤は霽れた様なものゝ、要するに白の上に凶き運命の臨んで居ることは、彼の主人の心に暗い翳を作った。
到頭白の運命の決する日が来た。隣家の主人が来て、数日来猫が居なくなった、不思議に思うて居ると、今しがた桑畑の中から腐りかけた死骸を発見した。貴家の白と天狗犬とで咬み殺したものであろ、死骸を見せてよく白を教誡していただき度い、と云う意を述べた。同時に白が度々隣家の鶏卵を盗み食うた罪状も明らかになった。