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めいじげきだん ランプのもとにて
明治劇談 ランプの下にて
岡本 綺堂
線上閱讀岡本 綺堂《明治劇談 ランプの下にて(めいじげきだん ランプのもとにて)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 167,283 字 · 329 頁
書生芝居とか壮士芝居とかオッペケ芝居とか呼ばれていた各種劇団が、いわゆる新演劇としてここにいよいよその地盤を踏み固めたのである。この戦争では、在来の歌舞伎俳優らが書生芝居と相対抗して甚だしい敗北を招いたのであった。
戦争が起こると同時に、大小劇場では競って戦争劇を上演することになったが、そのなかでもこういう機会をつかむのに抜け目のない川上音二郎は、その九月、浅草座で真っ先に戦争劇を上演した。日本の新聞記者が捕虜になって、李鴻章の前に牽き出されて気焔を吐くというような場面が主になっていて、他は新聞の戦争記事の切抜きのような、芝居らしくもないものであったが、真っ先に際物を出しただけにその人気は素晴らしいもので、川上と藤沢とが新聞記者に扮していたが、高田実の李鴻章が非常に評判がよかった。高田はそれで売出したのである。水野好美や伊井蓉峰も加入していた。戦争の場では、実弾に擬した南京花火をぱちぱち飛ばして、しきりに観客を脅かしたりして、この興行は大成功であった。
それに倣って、所々の小芝居でも戦争劇を続々上演するようになったので、大劇場でも動かずにはいられなくなった。