輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

めいじげきだん ランプのもとにて

明治劇談 ランプの下にて

岡本 綺堂

線上閱讀岡本 綺堂《明治劇談 ランプの下にて(めいじげきだん ランプのもとにて)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 167,283 字 · 329 頁

青空文庫

幸いに家橘も勘当されず、歌舞伎座も舞台を削り直さず、おん大将の団十郎と菊五郎の顔あわせで十月興行を開演することになって、一番目「双面忠義鑑」、中幕「毛谷村」、二番目「新皿屋敷」という列べ方であったが、甚だしい不評不入りで、両大将ともに器量を下げた。

「今度は又三郎の方で舞台を削り直せというだろう。」と、悪口をいう者もあった。

又三郎の歌舞伎座出勤が一回だけであるのは最初から判り切っていることで、彼はその後ふたたび宮戸座へ戻った。その後は春木座にも出勤した。そうして、相変わらず二銭団洲で売っていたが、かれには持病の喘息があった。それが重くなってしばらく舞台を休んでいるうちに、かれは遂に下谷池の端の自宅で死んだという新聞記事があらわれた。それは明治三十九年の二月であったように記憶している。

二銭団洲とおなじような径路と運命との持主に、市川紅車という俳優があった。これもむかしは姫松といって、大歌舞伎の俳優であったそうであるが、中年から小劇場におちて、わたしが初めて彼の舞台をみたのは浅草公園の常盤座であった。その後も久しく常盤座に居付いて、紅車といえば公園の人気者であった。