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めいじげきだん ランプのもとにて

明治劇談 ランプの下にて

岡本 綺堂

線上閱讀岡本 綺堂《明治劇談 ランプの下にて(めいじげきだん ランプのもとにて)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 167,283 字 · 329 頁

青空文庫

その頃の戯曲界

ちなみに、この大徳寺のときの入場料は、桟敷一間八円三十銭、ほかに敷物代一間につき五十銭、高土間一間七円三十銭、敷物代同上。平土間一間二円九十銭、ほかに雑費一名につき八十銭。三階桟敷一名三十八銭であった。

その頃の戯曲界

演劇改良会その他が劇の向上を促して、局外の文士で劇作に筆を染める人がおいおい現われて来たことは前にも言った。しかもそれが舞台に実演されたものは、依田学海居士の「文覚勧進帳」その他二、三に過ぎず、それすらもいろいろの訂正改刪を加えられて原作者の不満を買うような結果になった。そのほかには宮崎三昧道人の「泉三郎」三幕が二十四年十月に中村座で上演されたが、これは普通興行でなく、演劇改良会の後身ともいうべき演芸矯風会の主催で、単に二日間の興行に過ぎなかったのである。

その演芸矯風会も自然消滅になって、一時は熾んに火の手をあげた改良熱もいつとはなしに冷却してしまった。局外者で戯曲を発表する人もあらわれなくなった。山田美妙氏の『村上義光錦旗風』が単行本として出版されたが、これも余り問題にならなかった。須藤南翠氏の『江戸自慢男一匹』も出版されたが、これも劇場当事者からは顧みられなかった。