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こどもふどき

こども風土記・母の手毬歌

柳田 国男

線上閱讀柳田 国男《こども風土記・母の手毬歌(こどもふどき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 142,761 字 · 278 頁

青空文庫

たとえば親が六十になると棄てなければならぬという、法律があったということはこちらでは言わない。それから今一つは男は心がやさしく、いつでも孝養したいと思うのだけれども、その女房がはなはだよくない女で、年寄りをうるさがって棄ててしまいなさいと始終すすめる。あまりいろいろというので男もついに負けて、姥をだまして山へつれて行くことになる。この二つの点は外国からきた二種の話にはなく、こちらの話では二つとも同じである。ただ『大和物語』などに書いてあるのは、その晩はちょうど好い月夜で、じっと山を眺めていると悲しくなった。それで男は、

我が心なぐさめかねつ更級やおばすて山に照る月を見て

という一首の歌を詠んで、またふたたび老女をむかえに行ったということになっていて、その後どうしたかをくわしくは語っていないのに、いっぽうの奥羽地方などに行われている話は、その悪い女房が罰せられたという点がちがうのである。これは日本ばかりにかぎらぬことだが、昔話には舌切雀のおもい葛籠の婆のように、または花咲爺のとなりの慾深爺のように、善人がしあわせをしたという話には、かならず悪い人が悪い報いを受けたということがついている。