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こどもふどき
こども風土記・母の手毬歌
柳田 国男
線上閱讀柳田 国男《こども風土記・母の手毬歌(こどもふどき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 142,761 字 · 278 頁
八、三つの変遷
オナリドは煮焚き調理をする人ということであり、昼間はすなわちお昼の食べ物をそういうのだが、それも田植唄のなかでは長者のまな娘、どの早乙女よりも美しく化粧し着かざって、いろいろの好い食べ物を持ってくるのが待遠だというふうに歌われている。以前はたぶんその人に御田の神の祭りを、奉仕する役目を持たせていたのである。そういう日の昼の食べ物が、そまつないい加減なものであろうはずはない。ことに田植にはユイ組といって、ある地方では近隣のしたしい家々、またある土地では嫁婿の縁家さきなどがいい合わせて、たがいにきて助けてできるだけみじかい日数に、きそうて広い田を栽えおわろうとしていたのである。そういう人たちをよろこび勇ませ、ただ仕事の労苦をわすれしめるだけでなく、その上になお生産の前途にたいして、あかるい希望をいだかせようとするのが、この日の食事の本来の目的であった。その起こりはよっぽど古く、事によったら他のいろいろの祝いごとよりも、前からあったかも知れぬのである。
八、三つの変遷
日本のもっとも古い書物の中にも女が田人に食べ物を持って行くという話がのせられている。またそういう婦人になにかふしぎな事があって、神に崇めまたは塚に祀ったという伝説は、今でもおりおり田舎にはのこっている。