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こどもふどき

こども風土記・母の手毬歌

柳田 国男

線上閱讀柳田 国男《こども風土記・母の手毬歌(こどもふどき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 142,761 字 · 278 頁

青空文庫

という歌にもこの囃しがついている。九州のほうでは長崎県の島々にも、また鹿児島県で開聞岳を詠じたという「雲の帯してなよなよと」という歌にもこの囃しがあり、さらに南へ行って沖繩県の八重山群島などにも、しょんがいをもっておわる哀れな別れの歌があった。海上の交通が進んだために、一つの節がこれだけ広く弘まったことはもちろんであるが、なお一方にはまた、ここに出てくる「しょんがい婆々さん」というような、やや滑稽なことをいう老女なども、この歌を職業にして地方をあるきまわっていたので、こういう手毬歌が女の子たちのあいだにも、行なわれることになったのかと思う。時代からいうと、鎌倉へ参る路にというのよりは、また少しばかり後のことだったろうと思われる。

しィらが(白髪)三ィすじにたァけェながかァけて

おォくば(奥歯)二ィまいべェにかねつゥけて

こォれでよォいかとお爺ィさんに問ォえば

そォれでよォいよい嫁入しよとらァくじゃ

やァまをとォおればいィばらがとォめる

かァわをとォおれば船頭さんがとォめる……

とあって、そのあとまだ十句ほどつづいたように思うが、わたしはもう忘れてしまっている。