輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

なんごくたいへいき

南国太平記

直木 三十五

線上閱讀直木 三十五《南国太平記(なんごくたいへいき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 493,291 字 · 991 頁

青空文庫

人の骨を折ったり、殺したり、近所へ置いとくと、危くっていけねえ」

役人は、小太郎の手を握って

「とにかく、番所まで――」

抵抗したとて、素性の知れた身として無駄であった。だんだん多くなってくる群集に、見られたくもなかった。

小太郎は、無言で、役人と肩を並べて歩き出した。群集が、左右へ分れた。

雨は少し烈しくなって来て、道が泥濘んできた。小太郎は、いつの間にか、跣足になっていた。髪が乱れていた。頭から、びたびたかかる雨の中を、人々の眼を、四方から受けて、自身番の方へ、引かれて行った。

「常っ」

「うむ」

「死んじゃいねえや」

「ぺっ」

常公は、唾を吐いた

「こいつ、物を云ゃあがる。死んだんじゃあねえや、やいっ、しっかりしろ」

「しっかりしてらあ。ああびっくりした。眼から火が出るって、本当に出るもんだのう」

常公が起き上った。

「俺あ、殺されると、思ったよ。死んだ振りを、していたが」

「こん畜生っ、びっくりさせやあがって」

「あれっ、前歯が折れてやがらあ」

常は、指を口の中へ突込んだ。小藤次が

「よかった。仙波の小倅め、しおしおと引かれて行きあがって、いい気味だ。庄っ、溜飲が下っただろう」