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しほんたいへいき

私本太平記(七)

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《私本太平記(七)(しほんたいへいき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 330,262 字 · 662 頁

青空文庫

東景色

といった。

東景色

これで、鎌倉の地は、高時いらい、わずかな年月に、四たび主をかえたことになる。

義貞

直義

先代軍の北条時行

そして、今からはまた、尊氏が事実上の「鎌倉殿」たる座にすわった。

さきに直義がいた二階堂御所は手ぜまなので、さっそく、若宮小路に新邸が造営された。といっても全体の落成ではない。とりあえず一部を普請し、あとは昼夜兼行の鑿や手斧の音だった。

人々はそこを、いつか、

大御所

と呼んだり、将軍御所といったりした。そして直義の二階堂の営はたんに“下御所”といいならわした。「鎌倉大日記」に――尊氏ノ鎌倉ニ入ルヤ、自ラ征夷大将軍ト称ス――などとあるのは事実でないし、世間から観た彼でもない。

世上ではこんどのいきさつを知っている。

なるほど尊氏は将軍宣下を求めていたが、朝廷はそれを拒否して、他の宮へ征夷大将軍を与えてしまった。のみならず、朝議はその後、おかしな叙任を尊氏へ贈っていた。

尊氏が、無断、都を発したあと朝議紛々の結果ではあろうが、追っかけに、彼が矢矧についた日の頃、

征東将軍ニ補ス

との沙汰をとどけていたのである。征夷大将軍でないべつな官称だ。