Japanische Klassiker mit Furigana
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ごじゅうのとう
五重塔
幸田 露伴
Lesen Sie 五重塔 (ごじゅうのとう) von 幸田 露伴 (こうだろはん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 57.316 Zeichen · 111 Bildschirme
働くようなれど、蔭では勝手に怠惰るやら譏るやらさんざんに茶にしていて、表面こそ粧え誰一人真実仕事をよくしょうという意気組持ってしてくるるものはないわ、ええ情ない、どうかして虚飾でなしに骨を折ってもらいたい、仕事に膏を乗せてもらいたいと、諭せば頭は下げながら横向いて鼻で笑われ、叱れば口に謝罪られて顔色に怒られ、つくづく我折って下手に出ればすぐと増長さるる口惜しさ悲しさ辛さ、毎日毎日棟梁棟梁と大勢に立てられるは立派でよけれど腹の中では泣きたいようなことばかり、いっそ穴鑿りで引っ使われたほうが苦しゅうないと思うくらい、その中でどうかこうか此日まで運ばして来たに今日休んでは大事の躓き、胸が痛いから早帰りします、頭痛がするで遅くなりましたと皆に怠惰られるは必定、その時自分が休んで居れば何と一言云いようなく、仕事が雨垂れ拍子になってできべきものも仕損う道理、万が一にも仕損じてはお上人様源太親方に十兵衛の顔が向けらりょうか、これ、生きても塔ができねばな、この十兵衛は死んだ同然、死んでも業をし遂げれば汝が夫は生きて居るわい、二寸三寸の手斧傷に臥て居られるか居られぬか、破傷風が怖ろしいか仕事のできぬが怖ろしいか、よしや片腕奪られたとて一切成就の暁までは駕籠に乗っても行かではいぬ、ましてやこれしきの蚯蚓膨れに、と云い