Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ごじゅうのとう

五重塔

幸田 露伴

Lesen Sie 五重塔 (ごじゅうのとう) von 幸田 露伴 (こうだろはん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 57.316 Zeichen · 111 Bildschirme

Aozora Bunko

其二十七

博多に繻子に未練もなし、三枚重ねに忍ばるる往時は罪のない夢なり、今は苦労の山繭縞、ひらりと飛ばす飛八丈このごろ好みし毛万筋、千筋百筋気は乱るとも夫おもうはただ一筋、ただ一筋の唐七糸帯は、お屋敷奉公せし叔母が紀念と大切に秘蔵たれど何か厭わん手放すを、と何やらかやらありたけ出して婢に包ませ、夫の帰らぬそのうちと櫛笄も手ばしこく小箱に纏めて、さてそれを無残や余所の蔵に籠らせ、幾らかの金懐中に浅黄の頭巾小提灯、闇夜も恐れず鋭次が家に。

其二十七

池の端の行き違いより翻然と変りし源太が腹の底、初めは可愛う思いしも今は小癪に障ってならぬその十兵衛に、頭を下げ両手をついて謝罪らねばならぬ忌々しさ。さりとて打ち捨ておかば清吉の乱暴も我が命令けてさせしかのよう疑がわれて、何も知らぬ身に心地快からぬ濡衣被せられんことの口惜しく、たださえおもしろからぬこのごろよけいな魔がさして下らぬ心労いを、馬鹿馬鹿しき清吉めが挙動のためにせねばならぬ苦々しさにますます心平穏ならねど、処弁く道の処弁かで済むべきわけもなければ、これも皆自然に湧きしこと、なんとも是非なしと諦めて厭々ながら十兵衛が家音問れ、不慮の難をば訪い慰め、かつは清吉を戒むること足らざりしを謝び、のっそり夫婦が様子を視るに十兵衛は例の無言三昧、お浪は女の物やさしく