Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠3

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠3 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 214.131 Zeichen · 423 Bildschirme

Aozora Bunko

「冗談ばかり言ってる」

「冗談じゃねえ、こうして見ろ、黒ん坊が出ないために見物がわき出した、これで黒が出て来ればよし、出なければ小屋がひっくり返る、いよいよ事がむずかしくなった場合には、おれが行って黒を引き出して見せる」

「それじゃ先生、あの黒ん坊とお前さんは知合いなんだね」

「なんでもいいから見ていろ」

「先生、印度の言葉がわかるのかね」

「わかるとも、印度の言葉であれ、和蘭の言葉であれ、ちゃんと心得ている」

「豪いもんだな」

「いよいよ楽屋の方へ押しかけて行ったな、うまく黒を引っぱって来ればいいがな。さあ、黒が来てなんと言うか、よく聞いていろ。このなかに印度の言葉がわかる奴は憚りながらこの道庵のほかには無え、なあに、楽屋のやつらだって印度の言葉がわかるものか。出て来たら、奴の挨拶の仕様によって、おれが一番、通弁をして見物のやつらをあっと言わせてやる、出て来なければ俺が迎えに行って連れて来て見せる、俺が来いと言えば二つ返事で来る、もし病気だといえばお手の物だから俺が診察してやる、日本広しといえども、印度人の病気を見出すにはこの道庵より上手な医者は無え」

「先生、あんまり大きなことを言うと見物の人に撲られるよ」