Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠3

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠3 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 214.131 Zeichen · 423 Bildschirme

Aozora Bunko

その従者というのはすなわち宇治山田の米友であります。お君が甲州へひとり残されたことの真相を、七兵衛を通してお角から聞いてもらったところが、女軽業の美人連から冷かされた時のように、よい旦那が出来たから甲府へ残ったわけではなく、全く火事のために行衛不明になったのだとわかって米友は、お君のことが心配になってはるばる甲州まで行ってみる気になりました。

跛足でこそあるけれども米友は、杖をついて飛んで歩けば、あたりまえの人には負けない速力で歩くことができます。それで乗物で行く足弱の伴にはけっこう役がつとまる。それは槍を取っても取らなくても、生れついての俊敏で気が早いこと無類で、気が早くて直ぐに喧嘩を買ったり売ったりする。これは人気の悪い郡内あたりを通らすには善し悪しであるけれども、そこはよく七兵衛が意見をしておきました。

「兄さん、道中は無暗に人と物争いをしちゃあいけねえぜ、甲州街道の郡内というところは人気が悪いところだから、女連と見たら雲助どもが因縁をつけるだろうけれど、酒手をドシドシくれてやりさえすりゃ、たあいなく納まるんだから、お前の一本調子で相手になっちゃあいけねえよ」