Japanische Klassiker mit Furigana
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きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme
ほんとうに魔法つかいです。
かばんをさげた四十面相のおまわりさんは、しゃんと胸をはって大またに歩いていきました。ポケット小僧はさとられないように気をつけながら、ちょこちょこと、そのあとをつけていきます。
おまわりさんは、公園をでると、すぐそばにある警視庁のほうへ進んでいきました。警視庁といえば、四十面相にとっては、いちばん恐ろしいところです。その恐ろしいところへ、へいきで近づいていくのです。
やがて、警視庁の入口のところまできました。入口のひろい石段に、警官が立っています。そのまえには警察用の自動車がたくさんならんでいて、夜なかでも、警官たちが、いったりきたりしています。
四十面相のにせ警官は、その石段のまえまでいくと、なにを思ったのか、石段をのぼりはじめました。ああ、四十面相は気でもちがったのでしょうか。「さあ、つかまえてください。」といわぬばかりに、警視庁の中へはいっていこうとしているのです。
ポケット小僧は、あきれかえって、そのうしろすがたをながめていました。どろぼうが警官にばけて、警視庁へはいっていくのです。こんなばかなことがあるものでしょうか。