Japanische Klassiker mit Furigana
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ようかいはかせ
妖怪博士/青銅の魔人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.920 Zeichen · 421 Bildschirme
いくらきみがふんだって、おとし穴はあきゃしないよ。」
ああ、なんというぬけめのないやり口でしょう。さすがは名探偵です。これではいかな悪人も、手も足も出ないではありませんか。
「ちくしょう!」殿村は憤怒の形相ものすごく、口をゆがめてさけびました。そして、いきなり身をおどらせて、あいたままになっていた書だなのうしろの衣装部屋へかけこんだかと思うと、とつぜん、パッと電灯が消えて、部屋の中は墨を流したような暗やみになってしまいました。むろん、殿村が衣装部屋にしかけてあるスイッチを切ったのです。
たちまち暗やみの部屋の中に、そうぞうしい物音がおこりました。何かわめく声、走りまわる靴の音。その中にひときわ高いさけび声が聞こえます。
「みなさん、さわぐことはありません。しずかにしてください。あいつは袋のネズミです。この部屋の出口には、ちゃんと刑事諸君が見はり番をしていてくれるのです。いくら暗やみでも、逃げだすことはできません。」
それは明智探偵の声でした。明智はこの書斎へはいるまえ、中村警部の部下の刑事たちに、そっと身分をうちあけて、廊下への出口はもちろん、衣装部屋から地下室に通ずるドアの外にも、ちゃんと見はりを立てておいたのです。