Japanische Klassiker mit Furigana
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ようかいはかせ
妖怪博士/青銅の魔人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.920 Zeichen · 421 Bildschirme
」
それを聞くと、中村係長はギョッとしたように、明智の顔を見つめました。
「おお、それじゃ、あなたは……。」
「そうですよ。ぼくはあの怪盗二十面相のことをいっているのです。」
明智探偵は、とうとう、そのおそろしい人物の名を口にしました。
ああ、怪盗二十面相。二十のまったくちがった顔を持っているといわれた、あの変装の名人、由緒ある美術品ばかりをねらって、金銭などには目もくれず、血を見ることがきらいで、ピストルや短刀などをほとんど使用したことのない、あの紳士盗賊。小説「怪人二十面相」や「少年探偵団」をお読みになった読者諸君は、その二十面相が、どんなふしぎな盗賊であったかを、よくごぞんじでしょう。
明智探偵は、せむしの殿村も、怪人物蛭田博士も、その二十面相の変装にすぎないというのです。
しかし、二十面相は「少年探偵団」の物語の最後で、地下室の火薬のたるに火をつけて、みずから爆死してしまったではありませんか。死んでしまった二十面相が、どうして蛭田博士や殿村に化けることができたのでしょう。
中村係長は、そんなばかなことが、といわぬばかりに、聞きかえしました。
「あなたはあの二十面相が、まだ生きているとでもおっしゃるのですか。