Japanische Klassiker mit Furigana
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ようかいはかせ
妖怪博士/青銅の魔人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.920 Zeichen · 421 Bildschirme
最後の切り札
さすがに二十面相もこの、人を人とも思わぬ、チンピラどものふるまいには、いささかあっけにとられて、身の危険もわすれたように、ボンヤリつっ立っているばかりでした。
最後の切り札
では、二十面相は最後の切り札をだしつくして、ここでとらえられてしまったのでしょうか。イヤイヤ、怪物といわれる二十面相です。このくらいのことで、へこたれるものではありません。やつには、まだおそろしい奥の手がのこっていたのです。
二十面相は血ばしった目で、キョロキョロと、あたりを見まわしていましたが、三人のチンピラが、「ワーッ」とわめいて、とびかかってくるのを、あいずのように、サッと身をひるがえしました。
そのすばやさは、まるで、つむじ風でもおこったようなありさまでした。二十面相は、とりすがるチンピラどもを、つきのけて、立ちならぶ仏像のあいだを、こまネズミのように、クルクルと走りまわりました。
さすがの明智探偵も、このふいうちにはちょっとおどろかされました。「何かわけがあるな」と、とっさに気づきましたが、その「わけ」が何かということがわからないのです。明智は二十面相の秘密を、何もかも見ぬいたつもりでしたが、たった一つ、見おとしていたことがあるのです。