Japanische Klassiker mit Furigana
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あらじょたい
日本の文学 9 徳田秋声(一)
徳田 秋声
Lesen Sie 日本の文学 9 徳田秋声(一) (あらじょたい) von 徳田 秋声 (とくだしゅうせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 346.393 Zeichen · 692 Bildschirme
二十二
そして明りの下でほどきものをしながら、心にいろいろのことを描いていた。
お鳥の帰ったのは、その翌朝であった。
「どうも済みません。」
お鳥は疲れたような顔をして、紅梅焼きを一ト袋、袂の中から出すと、それを棚の上において、不安らしくお庄の顔を見た。お庄はまだ目蓋の脹れぼったいような顔をして、寝道具をしまった迹を掃いていた。お鳥は急いで襷をかけて、次の間へハタキをかけ始めた。
二十二
お庄は久しぶりで湯島の方へ帰って行った。もといた近所を通って行くのはあまりいい気持でもなかったし、母親の顔を見るのも厭なような気がして、お庄は日蔭もののように道の片側を歩いて行った。昨夜お鳥のところへこの間の話の人にいい口があると言って、浅草の方から葉書で知らせて来た。先方は食物屋で、家は小さいけれど、客種のいいということは前からもお鳥に聞かされていた。それに忙しいには忙しいが芸者なども上って、収入も多いということであった。体が大きいから、年などはどうにもごまかせると言って、お鳥は女文字のその葉書を見せた。お庄は何だか担がれでもするようで、こわかったが、行って見たいような心がしきりに動いた。