Japanische Klassiker mit Furigana
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にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 51.117 Zeichen · 103 Bildschirme
十月三十一日
「どうして?」「ビージェチェ、フリガーン」〔そう、不良なんですよ〕と云った。二九、二八年にはなかったことだ。これは単純な子供のイタズラと一寸性質が違う。停車したとき歩いて見たら、もう一つの車の窓が一つやられてる。
○今日は何度もステーションでもないところで止って、あと戻りしたりする。
○窓硝子がわれてさむいので、窓の側へ帽子をかぶり外套を片そでかけて座ってる。
○どっか松林の下に列車が止っちまった。兎が見えたらしい。「ここいらの人は兎は食わないんです」男の声。女の声「でも沢山とるんでしょう。カンづめ工場を建てりゃいいのに」しずかだ。雪の上によわい日がさしてる。
*夜ジマー「冬」という駅で散歩する。雪が凍る靴の下でキシキシなった。半月がぼやけて出て居る。
イルクーツクから出て居る極東シベリア・プラウダ、南シベリア地方紙ソヴェートスカヤ・シベリアを買う。
十月三十一日 金
雪の上に黒い松柏木がある。この辺の常磐木は非常に黒く勁い感じだ。モンゴリア人が沢山いる。テンの皮外套を着たイギリス女が二人の子供と女中をつれて歩いてる。上ウジンスキー停車場だ。西日が黄色い木造ステーションの雪のつもった屋根のところをてらしてる。