Japanische Klassiker mit Furigana
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しゅんでい
春泥・三の酉
久保田 万太郎
Lesen Sie 春泥・三の酉 (しゅんでい) von 久保田 万太郎 (くぼたまんたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 86.075 Zeichen · 173 Bildschirme
――そうとすれば不思議はない……
「が、それは。」小倉はうなずかなかった。「世間にまだこのことのぱッとしないうちなら、それは若宮のような神経の強い男のこった、そうする必要もあったろう。が、新聞にまであゝ麗々と出てしまったいまとなっちゃァ、何もそんな卑怯に逃げかくれするこたァねえ。そんなことをしていたら一座の規模が立たねえ。」
「それは、しかし、チョコと楽天坊主とですっかり取仕切っていれば……」
「それじゃァ、いまゝでの、こっちの芝居とおんなしじゃァねえか。――何でもかんでも会社まかせの御無理御尤もにしていたいまゝでの由良一座とちッとも変らねえじゃァねえか。――そんなことなら、若宮。……そんな、いゝえ、ちょろッかなことだったら、あの男、どうしてはじめッからそんな話に乗るものか。――あゝみえて、あの男、いざとなったらテコでもうごくんじゃァねえ。」
「とは思うけど……」
「さきへ行ってはどうでも、はじめの一ト月二タ月は諸事若宮のいうなりにするに違いない。――すくなくもそういう約束になっているには違いない。」
「と、いよ/\立役で売るつもりかしら、若宮君?」
「そうだろう、大方。