Japanische Klassiker mit Furigana
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しゅんでい
春泥・三の酉
久保田 万太郎
Lesen Sie 春泥・三の酉 (しゅんでい) von 久保田 万太郎 (くぼたまんたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 86.075 Zeichen · 173 Bildschirme
と、すぐそれにこたえて
――だって、いま泣いたかと思ったカラスが、すぐもうわらってるんですものね。……どうかと思うわ……
――自分でいってれば、世話ァない……
――ねえ、でも、どうしてゞしょう? ……いまだって、あたし、それをいうの、かなしいんですもの、といった途端、何んだかほんとにかなしくなって、それだけで、もう、泪がでゝ来そうになったの。……と、そのとき、ヒョイと、あなたのいったマスクのことがおもいだせたの。……そうしたら、さァ、急にこんどは、おかしくなって、おかしくなって。……つまり、そういう後生楽にできてるのかしら、あたしッて? ……
――けだし、浮気ものといわれる所以のものも、つまりは……
――いやよ、それは。……それはないわ、浮気ものは……
――でも、赤坂のおさわさんといえば、あゝ、あの……
――浮気もの……というんでしょう、外土地の、あたしの逢ったことのない人まで……
――という話だね。
――どうして、そう、でたらめなんでしょう、世間の人ッて。……一人が何んかいうと、知りもしないくせに、それからそれ。……一たい、あたしがいつ、どこで、何をしたというの? ……