Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しゅんでい
春泥・三の酉
久保田 万太郎
Lesen Sie 春泥・三の酉 (しゅんでい) von 久保田 万太郎 (くぼたまんたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 86.075 Zeichen · 173 Bildschirme
三羽烏
一
「どうした、おい、田代?」小倉は女中の運んで来た急須の茶をつぎながら「何をそう急にだまってしまったんだ?」
「急にいま……何だかこう急にいまおちぶれたような……」
「おちぶれた?」
「そんなような、心細い、なさけない気になったんだ。」
「馬鹿だなァ。」
小倉は憫むようにわらった。
三羽烏
一
小倉と、三浦と、田代と三人がそうやって向島をほッつきあるいているとき。――もっと、もし、くわしくいうなら、ちょうどその三人が長命寺の境内をまた土手へ出、死んだ吾妻一郎について三浦と田代としきりに議論をしながらあるいているとき、おなじ一座の西巻は……かれらの兄弟子で古い三枚目の西巻金平は一人寂しく矢の倉の河岸を両国のほうへあるいていた。
その日、西巻は、その前の日田代もそうしたように久しぶりで師匠のところへ顔を出した。歳暮の挨拶かた/″\その後の模様……というのは、十一月の、会社では地方へ出すつもりでいたのを師匠が強情張って無理にあけさせた本郷の芝居、それがあんまりぞっとした景気をみせなかったのである、従ってそこに、師匠と会社との間に、またしても気不味いものゝ出来たといううわさが楽になるすこしまえ楽屋の一部にしきりに行われたのである……をそれとなくさぐってみたい肚だった。