Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

もめんいぜんのこと

木綿以前の事

柳田 国男

Lesen Sie 木綿以前の事 (もめんいぜんのこと) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 177.586 Zeichen · 348 Bildschirme

Aozora Bunko

七

郡のユルギがあり、福島県では石城郡のイルギ、最上や会津や相州浦賀等のユルギのほかに、飛んで隠岐五箇浦のエリリがある。だいたいに発音のややむつかしい語であるためか、「ゐる」をユルとは決して言わぬ土地でも、ユロリ・ユルリと謂う例は最も多く、東西二京の人までがうっかりするとユルリなどと謂っている。そういう中でも注意せらるべき一事は、九州などにこそR子音の脱落があって、ユルイという語の行われるのは自然だが、他にその習癖のない長門阿武郡・周防熊毛郡、東では三河・伊豆などの一部にも、ユルイまたはユリーという発音の耳にせられることである。是には音声学者の説明し得るもの以外に、何か意義の方からの隠れた原因があるのではないか。確かな解決はまだできないにもかかわらず、私はなおこの方向に探究の歩を進めたいと思っている。

七

ふたたび搦手へ戻るが、次のような点からも問題は考察し得られる。我々が人前へ出て口の利けない者をひやかして、内弁慶だの炬燵弁慶だのと評することわざは、地方によって色々の言いかたがある。まず九州の日向では横座弁慶、横座は炉の正面の主人の座である。陸中遠野のロブチ弁慶、是も判っている。