Japanische Klassiker mit Furigana
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もめんいぜんのこと
木綿以前の事
柳田 国男
Lesen Sie 木綿以前の事 (もめんいぜんのこと) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 177.586 Zeichen · 348 Bildschirme
四
四
仕事着の下の方の部分にも、やはりまた同じような変化があったが、これは女と男とでは少しのちがいがある。女も男のように短い腰までのハンテンを着たけれども、袴は西の方では始から腰に巻くものであったらしい。それでは働くのに不便なので、裾を少しばかり割り裂いて、足の働きの自由なようにしたのを前掛まはた前垂と謂った。前垂ももとは四幅三幅の広いものであったのが、不断着のままで働くようになって、うしろはいらぬから、それが二幅になりまた一幅にもなった。それでも甲斐々々しい仕事ができないので、襷掛けでもする時には、裾をたくり上げたり端折ったりしたのだが、やはりずるずるとしてよくは働けない。男の方の袴は元来スソボソと謂ってほっそりとしたものであった。是も袖がテグリジバンのように細いものになるとともに、一旦は非常に細く、ぴたりと足にくっつくようなものになった。それが今日のモモヒキで、今では誰も是が袴だとは思っていないが、関東や東北でモッペまたはモンペという袴と、もとは一つのもの一つの言葉だったのである。ところが不断着のままで働こうという人が多くなって、その長い裾をたくし込むだけに、ゆるりとした袴が入用になった。