Japanische Klassiker mit Furigana
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もめんいぜんのこと
木綿以前の事
柳田 国男
Lesen Sie 木綿以前の事 (もめんいぜんのこと) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 177.586 Zeichen · 348 Bildschirme
四
せられる。記録の側でも焼米の出現は古い。はたいて是を粉にする風習は、是に次いで起こったものであろう。
四
炒り粉はこしらえて直ぐに賞玩しないと味が悪くなる。是がこの食物の晴の日の用に、元は限られていた理由かと思う。是に反して生の穀物を搗いて粉にしたものは、貯蔵にはずっと便利であった。それだから同時にまた褻の食物としても使用せられたのである。石の挽臼が弘く行われるまでは、麦類はかえって生粉には向かず、主としては屑米・砕け米等の飯にはならぬもの、次には蕎麦などが盛んに粉にはたかれていた。山野で採取せられる葛・山慈姑・蕨の類、甘藷・馬鈴薯等の栽培球根は、水分を利用して粉砕せられたけれども、のちに乾燥して貯蔵する故に、やはり常食の中に加えられている。生粉の調理法は二通りある。その一つは直接に熱湯を注ぎかけて和熟せしめるもの、三河の北部でカシアゲコと謂い、越後の中蒲原あたりでコシモチというのも是らしいが、普通にはカイモチと称して蕎麦だけをそうして食うことになっている。しかし我々の葛湯のこしらえかたのように、簡単にできるものなら何でもこうしてかいて食ったもので、カクというのは攪拌することであったらしい。