Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

もめんいぜんのこと

木綿以前の事

柳田 国男

Lesen Sie 木綿以前の事 (もめんいぜんのこと) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 177.586 Zeichen · 348 Bildschirme

Aozora Bunko

五

『北越雑記』を見ると、北蒲原郡の加地庄の辺で藤布というのはすべてクズ、すなわち秋になって深紅の花を開く葛の皮で製したもので、主として袴かみしもなどの用に製して販売していた。蹴鞠の遊びの時にはく袴は必ずこの葛布の袴で、その供給地として昔から有名だったのは、遠州の掛川地方であった。今でもから紙、障子や屏風の装飾には、是を使ったものが幾らも見られるけれども、衣服の材料としては次第に用いなくなって来たのである。

五

自分は植物の事には至って疎いが、シナという木の皮でもまた布を作ることがあるのを知っている。シナは東北では普通にマダの木と謂い、是で織った粗布をマダヌノと呼んでいる。『蝦夷産業図説』には、アイヌがオヒョウまたはアツという木の皮で、アツトシというものを作って着るのは、奥州の民家でこのシナの木の皮を採ってシナタフを織り、農業その他の力わざをするときに着用するのと同じく、彼はすなわちこの風を伝えたものだろうと謂っている。信州の山村で穀物を入れる袋に、葛布のような太く麁い布を織って、棕櫚のような赤黒い色をした袋を製して用いているのは、原料はこのシナの木の皮であり、他国には例の無いことだと、『舳艫訓』