Japanische Klassiker mit Furigana
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もめんいぜんのこと
木綿以前の事
柳田 国男
Lesen Sie 木綿以前の事 (もめんいぜんのこと) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 177.586 Zeichen · 348 Bildschirme
三
三
そこで第二の問題としては、団とか団子とかいう外来の新語が、尋常家庭の小さな供物にまで、またそれからさらに転じて只の慰みの食物にまで、適用せられるようになった以前には、米や他の穀粉をこねて製したこの特殊の食物を、何と呼んでいたろうかが考えられるのだが、実は私などはそれがやはりモチであったと思うのである。「粢」もしくは「※(「(咨-口)/(餮-殄)」、第4水準2-92-52)」の字を宛てたシトギという古語は、明らかに粉製のものの名であって、これを今日謂うところの餅と区別するにはちょうど似つかわしく、何故是が不用に帰したかを恠しむばかりであるが、元来この語の成立ちには一つの約束があり、一方にはまた餅の製し方に、かなり著しい古今の変遷があったのである。この変遷の眼目は、横杵の発明にあったことは明らかだと思う。『和漢三才図会』に搗杵、カチキネなどと呼んでいる現在の杵は、そう昔からあったものでなく、多分はカラウスと前後して共に外から学んだかと思うが、そうでないまでも元の用法は、米を大量に精げるための杵であって、後に餅搗きにこれを転用したことは、今でも餅臼が是と不釣合に小さいのを見てもわかる。