Japanische Klassiker mit Furigana
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もめんいぜんのこと
木綿以前の事
柳田 国男
Lesen Sie 木綿以前の事 (もめんいぜんのこと) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 177.586 Zeichen · 348 Bildschirme
カハイイという語は僅かな変化をもって、憐憫の意にも用いられ、またそのままで「小さい」という意味にもなる。地方の方言ではメグイとメンコイとムゴイ、またはムゾイとムジョケナイとムゾヤとが、ともに一つ言葉からの分化で、恋と哀れみとの両方を包括している。現代の気力旺盛なる若い女性が、かくのごとき取扱われ方に反抗すべきはもとよりのことであるが、僅かに百年の前に溯っても、地方の婦人殊に刀自たちは、決してそのようなおなさけは予期していなかった。土地によっては今でも明らかに、女が男より弱い者だということを、承認していない処もある。土佐などの農家では近頃の婚姻でも、容貌よりも体格の大がらな女を歓迎するということをきいた。そういう例は他の田舎にも多く、只女に向く仕事と向かぬ仕事のあることを認めているが、是は男にもあることで異とするに足りない。ただし新しい労働は大抵男向きにできているので、それに女が携わると目に立つが、それでも時々は女が参加した。たとえば東京では二十年前まで、目黒・渋谷の娘たちも仕事着になると、平気で肥料車の後押しをして市内に入って来た。それが今日は野良仕事もだんだんしなくなり、たまたまみなさんが郊外を散歩して、散歩が気恥かしいように考えられるような、女の働きぶりを見られることがあっても、それはもう単なる残留