Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
もめんいぜんのこと
木綿以前の事
柳田 国男
Lesen Sie 木綿以前の事 (もめんいぜんのこと) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 177.586 Zeichen · 348 Bildschirme
吉事の支度には三本杵が用いられた。すなわち三人の女性が是に参与したので、臼に伴なう古来の民謡はいずれもこの手杵の操作をその間拍子に用いている。その臼には大小の種類があって、米麦でいうならば粡搗から精白を経て、是を粉にしてしまうまで、以前はことごとく搗臼の作業であった。籾摺臼の普及は一般に新しいことであるが、製粉の方だけは土地によって、百年以上も前から石臼をまわして挽いていた。しかし是もまたかつては皆はたいて粉にしていたことは、炒粉をハッタイと謂うただ一つの語からでも判る。そうして現在もまた辺隅の地においては、その方法が持続しているのである。
臼で穀物を粉にする方法は、昔から三通りあったようである。その中でも最も面倒なのは、今の製粉工業のごとく生のままで粉にはたくことであった。他の二つは是に比べるとともに遥かに簡便なもの、すなわち炒って脆くしてこれを搗き砕くのと、今一つは水に浸して柔らげて押し潰すものとであった。米にも東北ではシラゴメと称して、炒ってはたいて食うものがある。津軽・秋田等のシラゴメは、八月十五夜の正式の供物で、或いは女には食うことを許さぬ土地さえある。