Japanische Klassiker mit Furigana
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くいどうらく
食道楽
村井 弦斎
Lesen Sie 食道楽 (くいどうらく) von 村井 弦斎 (むらいげんさい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 160.757 Zeichen · 321 Bildschirme
しかし非常に貴い、僕は先日から地方の知人に頼んでおいて漸く取寄せたのだ。随分珍味だろう」大原「そう聞いてみると格別に美味く感じるね、僕は先日余所でムツのフライを食べたがムツもフライにすると結構だね」中川「ウム、小田原のムツの新しいのなら非常に美味いよ。ムツは全体下等な味で煮ても味噌漬にしても下品な方だけれどもフライにすると大層淡泊で上品になる。それもムツの産地によって味が大層違う。三浦のムツより小田原のムツの方が直段も三、四割高いが味は二、三倍も違う。ムツは小田原辺のに限る。といって鯛は三浦の方が小田原より上等だ。鯛は三浦に限るね」小山が傍より「魚でも牛肉でも産地で味が違うから妙だ。牛肉も西では神戸、東北では米沢というが日本の牛は概して味が好いそうだね」主人「そうさ、日本牛のは全体食牛に適した種類だからね。牛を大別すると乳牛と耕作牛と食用牛と三つになるが日本の牛は食用牛の種類に属する。しかし神戸の牛は大概糖尿病に罹っているそうだね。今まで但馬辺りの山の中で働いていたものが急に神戸へ連れて来られて美味い物を食べさせられてそれで運動をせんから人間がそういう場合になったと同じように必ず糖尿病にかかるそうだ。