Japanische Klassiker mit Furigana
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くいどうらく
食道楽
村井 弦斎
Lesen Sie 食道楽 (くいどうらく) von 村井 弦斎 (むらいげんさい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 160.757 Zeichen · 321 Bildschirme
その代り今にお登和さんが家へ来てしまえば三度三度美味い御馳走を拵えて二人で仲好くお取膳で食るけれども」雇婆「オホホお楽みでございますね」主人「楽みさ、この位な楽みはないの、和女が見たってお登和さんは好い女だろう、あの位な女は滅多にないだろう」雇婆「ホンに好いお嬢さんです。お容色ばかりでありません。お気立がお優しくって御親切で昨日も私に半襟を買って下さいましたよ」主人「そこが和女の好いという処か。僕が今にあの人と夫婦になったらよく似合うだろう」雇婆「イイエ」主人「似合わんかね」雇婆「貴君には過ぎています。あのお嬢さんならどんな好い処へでもいらっしゃれそうなものですのに貴君の処へいらっしゃるのは少しお可哀想のようですね」主人「イヤハヤこれはしたりだ。しかし過ぎているような人を貰うのだから僕は幸福者さ」雇婆「お仕合せですとも。あのお嬢さんがいらしったら大事にしてお進げなさいまし。粗末にすると罰が当ります」主人「大事にするとも真綿へくるんで桐の箱へ蔵っておこう」と大原が心はこの言葉よりもなおお登和嬢を大切に思う。そのお登和嬢は今しも裏口より入り来り大原を呼ばずして先ず「婆やさん」