Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ごじゅうのとう
五重塔
幸田 露伴
Lesen Sie 五重塔 (ごじゅうのとう) von 幸田 露伴 (こうだろはん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 57.316 Zeichen · 111 Bildschirme
親方のお心持もよいわけ、またお前の名も上り苦労骨折りの甲斐も立つわけ、三方四方みな好いになぜその気にはなられぬか、少しもお前の料簡が妾の腹には合点ぬ、よくまあ思案し直して親方様の御異見につい従うては下されぬか、お前が分別さえ更えれば妾がすぐにも親方様のところへ行き、どうにかこうにか謝罪云うて一生懸命精一杯、打たれても擲かれても動くまいほど覚悟をきめ、謝罪って謝罪って謝罪り貫いたらお情深い親方様が、まさかにいつまで怒ってばかりも居られまい、一時の料簡違いは堪忍して下さることもあろう、分別しかえて意地張らずに、親方様の云われた通りして見る気にはなられぬか、と夫思いの一筋に口説くも女の道理なれど、十兵衛はなお眼も動かさず、ああもう云うてくれるな、ああ、五重塔とも云うてくれるな、よしないことを思いたってなるほど恩知らずとも云わりょう人情なしとも云わりょう、それも十兵衛の分別が足らいででかしたこと、今さらなんとも是非がない、しかし汝の云うように思案しかえるはどうしても厭、十兵衛が仕事に手下は使おうが助言は頼むまい、人の仕事の手下になって使われはしょうが助言はすまい、桝組も椽配りも我がする