Japanische Klassiker mit Furigana
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ごじゅうのとう
五重塔
幸田 露伴
Lesen Sie 五重塔 (ごじゅうのとう) von 幸田 露伴 (こうだろはん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 57.316 Zeichen · 111 Bildschirme
其二十二
ものを弟子めらに笑わる日には馬鹿親父が息子に異見さるると同じく、親に異見を食う子より何段増して恥かしかろ、生き磔刑より死んだ後塩漬の上磔刑になるような目にあってはならぬ、初めは我もこれほどに深くも思い寄らなんだが、汝が我の対面にたったその意気張りから、十兵衛に塔建てさせ見よ源太に劣りはすまいというか、源太が建てて見せくりょう何十兵衛に劣ろうぞと、腹の底には木を鑚って出した火で観る先の先、我意はなんにもなくなったただよくできてくれさえすれば汝も名誉我も悦び、今日はこれだけ云いたいばかり、ああ十兵衛その大きな眼を湿ませて聴いてくれたか嬉しいやい、と磨いて礪いで礪ぎ出した純粋江戸ッ子粘り気なし、一でなければ六と出る、忿怒の裏の温和さもあくまで強き源太が言葉に、身動ぎさえせで聞きいし十兵衛、何も云わず畳に食いつき、親方、堪忍して下され口がきけませぬ、十兵衛には口がきけませぬ、こ、こ、この通り、ああありがとうござりまする、と愚かしくもまた真実にただ平伏して泣きいたり。
其二十二
言葉はなくても真情は見ゆる十兵衛が挙動に源太は悦び、春風湖を渡って霞日に蒸すともいうべき温和の景色を面にあらわし、なおもやさしき語気円暢に、こう打ち解けてしもうた上は互いにまずい