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Japanische Klassiker mit Furigana

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へいけがに

伝奇ノ匣2 岡本綺堂妖術伝奇集

岡本 綺堂

Lesen Sie 伝奇ノ匣2 岡本綺堂妖術伝奇集 (へいけがに) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 203.094 Zeichen · 411 Bildschirme

Aozora Bunko

まして海の上には兵船およそ三千艘、すくなくも味方の五六倍はあったと覚えまする。それが一度に漕ぎよせて来る。なにを申すも多勢に無勢……。(嘆息する。)わずか一日のいくさで……。思えば果敢ないことでござりました。

玉虫 とは云え、平家は最期まで勇ましゅう闘うたぞ。打物は折れ、矢種はつき、船はくだけ、人は沈んで果つるまで、一人も卑怯に降参するものなく、口々にかたきを呪うて死んだ。(恨みの眉をあげる。)お身はまだ知るまいが、あめ風あれて浪高い夜には、海に数しれぬ鬼火あらわれ、あまたの人の泣く声も悲しげにきこゆるぞ。海にほろびたる平家の一門、かばねは千尋の底に葬られても、たましいは此世にとどまって、百年も千年も尽きぬ恨みをくり返すのであろうよ。

雨月 繋念五百生、一念無量劫とは申しながら、罪ふかいは修羅の妄念でござりまする。とは云え、世になき人の執念は、法華経の功力によって、成仏解脱のすべもあれど、容易に度しがたいは、世にある人の執念……。甥の景清にも一切の執着を去って、復讐の企てなど思い切りまするよう、いくたびか意見申したれど……。

玉虫 景清は肯かなんだか。